平智之の活動ブログ

法律ですべて廃炉の年限を

2012年7月 2日 20:28


6.29官邸前 再稼働反対!.JPG

6月29日(金)午後18時、官邸前。国会議事堂前駅が「再稼働反対」に包まれて。


●制御棒の引き抜き
昨夜(7月1日)の夜9時から制御棒の引き抜きが始まりました。6月29日(金)18時に官邸前に集まって下さった推定十数万人のみなさん、そして官邸前には来られなかったけれども同じ想いを有する全国数千万人のみなさんと同じ気持ちでした。

●バックフィットという制度
先日、原子力規制委員会の設置法と一緒に成立した改正原子炉等規制法(改正炉規法)のなかに、既存の原子炉施設を最新の技術的知見に適合させるよう義務付ける制度があります。昔はなかったが、現在は可能となった安全装置があるなら、それを昔の原子炉にも付けなさい、という制度です。最新基準を満たさない場合には、運転停止および廃炉を命じることができる、という制度でバックフィットと呼ばれます。

●重要免震棟もフィルターもないのに?
バックフィットがあるなら、なぜ重要免震棟もベント・フィルターもない大飯3、4号機を再稼働したのか?破砕帯の活動性もまだ判明していないではないか?と思われるでしょう。バックフィット制度さえ機能していれば法的に再稼働を阻止できたのにと。しかし、実は改正炉規法の施行日はずっと先なので、バックフィット制度はまだないのです。最低でも1年はかかるでしょう。それよりも問題なのは、そもそもバックフィット制度そのものが安全神話になりかねないという点なのです。

●最新技術という安全神話
バックフィット制度によれば、たとえば重要免震棟とベント・フィルターとコアキャッチャー(高温の溶融燃料を受け止めるセラミック等の受け皿)を備えたら運転してよいことになります。最大で40年+20年です。最新技術という言葉が免罪符となって原発を認めることになるのです。原発は、2700℃まで熱くなる核燃料を1000℃で溶ける鉄の鍋釜で包んでいるのであり、どんな安全措置を施しても危険です。最新技術で解決するものではありません。バックフィット制度は、これまでの「絶対に安全」という神話を「最新だから安全」という神話にすり替える制度となりかねません。

●廃炉の年限を法定へいま必要なのは、国内全ての原子炉を廃炉にする年限を決める法律です。安全技術の議論に持ち込むと、上に述べたように止められない可能性が高いです。全て廃炉まであと何年と法定するか?そのような法律の議論がなされるように活動していまいります。ちなみに私は禁原発ですから、だだちに全原子炉の廃炉が、安全の面からも、経済発展の面からも、正しいと考えています。

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