平智之の活動ブログ

2012年10月

「原発ゼロとは言ってない」という閣議決定

2012年10月22日 20:02

9月19日の閣議決定.JPG


●「やめる」と言って、「続ける」と言う
つい先日、経済産業の閣僚から、「30年代の原発ゼロは目標であり、そうすると決めたことではない」という発言があったとの報道を見ました。前回のブログで私からも指摘していたとおりです。また、他の閣僚からも「六ヶ所再処理工場は極めて重要だ」との発言がありました。ひと月前には「サイクルの必要性は一から見直す」と公言していた方の発言です。言い分はいろいろあるでしょうが、単純にみると、国民に向けては「やめる」と言い、原子力村に向けては「続ける」と言っているのです。

●原発ゼロは閣議決定されたのか?
前回のブログ(9月18日)に、「これは原発を続けるという文書だから「革新的エネルギー・環境戦略」の閣議決定を止めなければならない」と書きました。その翌日の9月19日に閣議がありましたが、実際にはどうなったのか。ひと月前のことですが再度確認しておきます。

●政府は閣議決定している
19日のある新聞は、『政府、「原発ゼロ」戦略原文の閣議決定見送り』という見出しを付けましたが紛らわしい表現です。閣議決定文書には、本ブログ先頭ご紹介しているとおり、「革新的エネルギー・環境戦略を踏まえて」と明記されています。明確に環境戦略を閣議決定しています。

●「原発ゼロとは言ってない」を閣議決定した
その閣議決定には、「原発をゼロにする」とは明言されていません。経産閣僚のおっしゃったことが正しく、「ゼロを目標として頑張る」と書いてあるだけです。正確には、「30年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する。」とあるだけです。核燃料サイクルの議論を続けること、再処理を続けることを、そして今も行われている官邸前デモを無視して「再稼働する」ことを閣議決定したのです。いわば、「原発ゼロとは言ってない」と閣議決定したのと同じです。民主党が「原発ゼロに向かっている」とお考えの方に留意いただきたいと思います。民主党は原発ゼロに向かっていません。

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