平智之の活動ブログ

良い金融緩和と悪い金融緩和

2013年5月20日 00:28


●平さんは金融緩和に賛成ですか?
 昨日の時局報告会in東京で、参加者のお一人からご質問がありました。
・自分はみんなの党を支持している
・みんなの党は金融緩和派だと思う
・平さんは金融緩和に賛成しているか?
という主旨でした。

●悪い金融緩和と良い金融緩和がある
 私からはサブプライムローンやAIUの公的救済に向かった"悪い金融緩和"と、国のバランスシートを改善する"良い金融緩和"があるという話をしました。だから、金融緩和がプラスになるなら賛成だし、マイナスになるなら反対というお話をしました。その際に、質問者から「ブログに書いてほしい」というご要望を貰いましたので、約束どおり以下に書かせていただきます。

●私のレベルを知ってもらうために書きます
 以下の内容は、どうにも難しくて、それはつまり私の理解が浅い証拠だと思います。しかし、私の金融政策に対する考えやレベルを知ってもらうためにも、思い切ってここに記録しておきます。

●QEは手段に過ぎず、BSが改善するかどうかが重要
 私からは報告会でおおよそ次のお話をしました。
・結論から言うと、金融緩和に賛成かどうかは、
・どのような金融緩和か?による
・アベノミクスで行っている金融緩和は量的緩和(超買いオペ)
・量的緩和というのは米国のQE(quantity easing)の和訳
・市場のお金の流通量を強引に増やす作戦
・そのお金が日本の毛細血管に行きわたって、
・需要を喚起できれば成功する可能性がある
・しかし、日銀の口座に積みあげられた各市中銀行の円は、
・日本国内ではなく、より利回りの高い、たとえば仏国債などに回っている
・必ずしも日本国内に流通しているとは言えない状況だ
・さて、米国にはbalance sheet policyという言葉がある
・いわば「バランスシート改善政策」というような意味
・BSを改善するうえでQEはひとつの選択肢だと思うが、
・QEは手段であって目的はあくまでも国のBS改善である
・アベノミクスのQEが日本のBS改善につながるかどうかが重要
・金融緩和に賛成かどうか?ではなくBSが改善するかどうか?が本来の質問

●MBSの大量購入がはたして良いか?
 そのうえで、日本のBS改善についての自分の意見をいくつか述べました。こうした話は、禁原発の議論とは異なり、まさに経済政策そのものの話なので、慣れていないせいだと思いますが"長々と"話してしまいます。質問者にはとても分かりにくい説明だったと思います。特にMBS(住宅ローン債権担保証券)の話は住宅バブルの根っこなので重要なのですが、うまく伝えられませんでした。言いたかったことは次の様なことです。「現在も米国のQE3ではFOMCが主導してMBSを大量購入している。SPCを通じてかき集められるMBS購入のお金が、住宅ローンの貸し手(銀行等)のリスクをMBSの投資家に移してしまうために、結局貸し手(銀行等)の査定が甘くなって焦げ付き、最終的にはMBSの流動化に貢献したCDSを大量に販売したAIUを破綻から救うために公的救済したという、つい先日のサブプライムローン問題を繰り返しかねない。」

●わかりやすく、簡潔に
 とどのつまりは「国民による代位弁済を強いるような類の金融緩和はもう繰り返してはならない。」という話だったのですが、つい難しくなってしまいました。禁原発の話と同じように、「わかりやすく簡潔に」を心がけます。

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