平智之の活動ブログ

【報道ウォッチ21】 もんじゅ白紙は核燃サイクル白紙ではない

2014年2月 7日 11:33

新エネルギー基本計画案で高速増殖炉「もんじゅ」を白紙との報道。あたかも政府が増殖炉中止との印象を与えて都知事選に影響するが、もんじゅの白紙は核燃料サイクルの白紙を保証しない。もんじゅは単なる原型炉のひとつ。来年度予算でわかる。

●民主党政権末期でも同じことがあった
「もんじゅがなくなる、だから核燃料サイクルもなくなる、ついに政府が決断した」という騒動は2012年9月、民主党政権末期にも起こった。国民に対して、あたかも核燃料サイクルから脱するという印象を与える報道だったが、2012年当時もそれが間違いであることがすぐにわかった。過去のブログ『原発ゼロ』の虚実をご一読いただきたい。

●民主も自民も原発ゼロは言えない
それまでの自民党の利権政治に激しく対抗して政権を奪取した民主党でさえ、電力総連がある限り、利権政治の象徴である原発に対抗することは困難であり、ましてや即時脱原発の公約はほぼ不可能であろう。その証拠に連合東京は細川陣営を応援しないと決めている。電事連に友好的である自民党が原発推進なのは当然であり、その支持を受ける舛添候補が再稼働容認であるのも当然である。

●争点をぼかす報道
即時脱原発 vs 原発推進(再稼働容認)の対立が都知事選の重要な争点のひとつである時に、このような報道は争点をぼかす効果を生む。「政府も原発には慎重じゃないか」という印象を与える効果だ。事実がそうではないことを知ってほしい。ちょうどこれから議論される平成26年度予算案に高速増殖炉及び核燃料サイクル研究開発関連の予算がどれくらい乗るかで事実がわかる。

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