平智之の活動ブログ

【報道ウォッチ20】NHKによる原発テーマ変更の要請

2014年2月 6日 22:11

東北発未来塾.jpg


NHK会長がラジオ番組の出演者降板に関して「選挙中なので原発テーマの変更を求めた結果だ」と国会答弁。しかし告示日一週間後のNHK番組「東北発未来塾」で原発がテーマとされ、「原発ゼロは困難」という被災地出身の出演者の意見が放送されている。

●選挙戦真っ只中にNHKは原発をテーマにしている冒頭のNHK会長発言は、NHKラジオ番組に20年以上出演してきた経済学者が、番組直前に「原発をテーマにしないで欲しい」と要請され、自主的に出演を取りやめた件についての参議院予算員会での答弁内容だ。「選挙期間中で、投票行動に影響を与える原発の話題はやめてほしい」という主旨だが、ならば告示日1/23から1週間も経過した1/30に放送された『東北発未来塾「2030年エネルギー未来予想図」』の説明がつかない。都知事選真っ只中の原発をテーマとするNHK番組だ。

●「原発ゼロは困難」はOKで「原発ゼロが正しい」はNG
しかも番組中で「将来的に原発依存度ゼロは困難」という被災地出身の出演者の意見を紹介している。被災地出身の出演者が「原発ゼロは困難」と発言しても良く、一方で経済学者が「原発ゼロが正しい」と発言してはならないと、NHKはどのように決めたのか。経済学者は事前に「経済学的に原発ゼロが正しい」「原発ゼロでも経済成長できる」という主旨の発言予定を番組スタッフ側に伝えていたとされる。NHKのテーマ変更要請は、この発言を止める目的であったことが強く推測できる。
●テーマ性よりも深い問題
ところで私は、以上のような議論とは別の問題も感じる。帰宅困難区域などで収束の見通しもなく、いままさに深刻な環境汚染が進行し、さらに今後の健康被害の顕在化が懸念されており、多くの被災住民から「もう原発はやめてほしい」という声が上がっている今、当事者である被災者から将来の原発依存度を数字で聞き出して、それを全国に放送することは適切だろうか。選挙期間中のテーマ性より、番組構成そのものに問題があるように思う。

。。

ページの先頭に戻る