平智之の活動ブログ

都知事選を終えて、浜岡が再稼働へ向かう

2014年2月10日 13:47

都知事選を終えて.jpg

2月8日(土)選挙戦最終日の午後3時、細川候補の銀座数寄屋橋での演説


●再稼働に向けて
都知事選は残念な結果となった。これから春以降に向けて、まずは以下の各炉で新規制基準の適合性審査について規制委が「適合」の判定を出していくだろう。
▽北電 泊3号機
▽関電 大飯3、4号機
▽関電 高浜3、4号機
▽四電 伊方3号機
▽九電 玄海3、4号機
▽九電 川内1、2号機
何度も述べているが新規制基準に適合することは決して原発の安全を保証しない。

●法的には再稼働となる
しかし経産省はその適合判定を受けて順次再稼働を決定していくだろう。法的には規制委員会がOKを出せば、特段の手続的および技術的疑義がない限り経産省側にNOを言う法的根拠がない。唯一、浜岡原発のように政府の命令(=行政指導)で「再稼働に待ったをかける」ことも考えられるが、そもそも行政指導に法的根拠がない。

●浜岡は世論が「止めろ」と訴えていた
法規範を乗り越えてでも政府が行政指導に訴えるとすれば、その背景には世論の力が必要だろう。運転中だった浜岡原発4,5号の停止命令は、震災直後で首都圏の生活者はもちろん、東海・東南海地震のリスクについての連日の報道もあって国民全体の世論が「止めろ」と訴えていたはずだ。憲法第98条(憲法の最高法規性)にも関わっていたと思う。

●最優先で拒絶しなかった
しかし、多くの方々がご指摘のとおり、震災から約3年が経過して被災地以外でそのような危機意識が希薄化してきていると感じる。今回の選挙結果を形式的に読めば、投票した都民の過半は「最優先で再稼働を拒絶しなかった」ことになる。そのように読み切る炉設置者と規制委と政府によって"粛々と"再稼働の手続が進められるだろう。中電は浜岡4号の安全審査を今週末(14日)にも申請する予定である。

●新しい社会の前にデスバレー
「1分、1秒、メルトダウン事故が起こり得る」と技術的に確信する私のような者と、「脱原発も大事だが、いますぐはムリだろう」と考える人々との間に隔たりがある。「いますぐ廃止すればゼロベースで地域産業が興る」と現実的に考える私のような者と、「景気と福祉のために今すぐの脱原発はもってのほか」と思う人々との間に隔たりがある。元首相が2人でかかっても埋められない隔たりだということがわかった。私たちはいま新しい社会を創造する手前でデスバレー(死の谷)に直面している。

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