平智之の活動ブログ

微妙な問題を避けるのが上手な政治家なのか?

2014年11月17日 02:33

●翁長雄志(オナガタケシ)新知事の誕生
沖縄県知事選で翁長雄志氏が当選確実となった。私自身、八重山地区の総決起集会に参加して翁長氏の演説を直接聞いた。「沖縄の保守」ということ、そして「誇りある豊かさ」ということを教わった。辺野古移設撤回と普天間の「最低でも県外」は沖縄だけの問題ではなく戦後の日本全体の問題だ。この国家的課題をぶれずに一身に受けてくれる翁長新知事の誕生を心からお祝いする。

NNNドキュメント
さて、先ほど(深夜)に日本テレビのNNNドキュメント「希望と翻弄の狭間で 基地の島 沖縄で暮らす」という番組が放送された。翁長候補の当選確定に関係して放送された番組だろう。

●最低でも県外
そのなかで、鳩山総理(当時)の姿が映された。「最低でも県外」が困難であることを仲井眞知事(当時)に伝えた会談の模様だ。その会談をテレビで観る地元の方の苦悩の表情も映されていた。

●鳩山元総理は沖縄で高く評価されている
誤解があってほしくない。この番組が、あたかも鳩山総理(当時)が「最低でも県外」を放棄して沖縄の人々を悲しませ、しかしそれに屈しない沖縄県民が辺野古移設に反対するオナガ候補を勝たせた、という構図で受け取れてはならない。それは間違いだ。鳩山元総理はいま沖縄の人々に「最低でも県外を主張してくれた唯一の元総理」として高く評価されている。

政権内部が支えなかった
本州ではほとんど知られていない(つまりメディアでは報道されない)が、鳩山元総理は辺野古移設に断固反対の立場を行動で示している。辺野古の浜で座り込みする人々への激励にも赴いている。なぜ総理の時に反対が貫けなくて、いま私人として反対が明確に表明できるのか。構図は単純だ。当時の民主党政権内部が鳩山総理の意に反して「最低でも県外」という重大な公約を支えなかったからだろう。

●辺野古の座り込み
だから「最低でも県外」は、内閣総理大臣として断行できなかったのであって、鳩山由紀夫という政治家は一貫して辺野古移設に反対なのだ。かつて政府の決定に反対する市民を激励した元総理がいただろうか。この点を見定めて欲しい。

●内閣総理大臣という制度
当時、総理として「最低でも県外」を断念したが、鳩山由紀夫という政治家はいまでも一貫して「最低でも県外」なのだ。日本は大統領制ではない。総理は拒否権を持たない。全員一致の閣議決定を前提とする内閣総理大臣という制度を独裁に走らずに守った結果、鳩山元総理は辺野古移設を否定することが困難だと判断せざるを得なかった。そして断腸の想いで、その内閣の決定を仲井間知事に説明したのだ。

●微妙な問題を避けるのが政治か?
基地問題も原発再稼働問題も国の巨額債務問題も、いずれも厳しい議論になる。できればあまり触りたくないと思う国民・有権者も多いだろう。すると、そのような微妙な問題は票に影響するから、触らない方がよい、できれば曖昧に済ませたい、と思う政治家も多くなる。そして重要な問題はなにも片付かない。放置される。そうした膠着した状況に基地問題で挑戦した鳩山元総理の姿勢を再考してほしい。政治家の資質を姿勢を評価する方法を考えてほしい。

ページの先頭に戻る