平智之の活動ブログ

とにかく教育(第2回)~反知性主義と民主主義教育~の報告

2015年4月 5日 01:20

とにかく教育(第二回).jpg

●本日の動画
本日4/4、平智之講演会「とにかく教育」(第2回)~反知性主義と民主主義教育を開催した。動画は以下。(2つに分かれている)

動画(その1)
動画(その2)

●3つの質問で90分の議論
次の3つの質問について90分の充実した議論だった。
・政府の暴走と世論の追随が先の大戦前と酷似しており大変心配だ Yes / No
・教育現場で教師が民主主義と政治を教えることは極めて重要だ Yes / No
・民主主義を取り戻すために象徴的な政治家や思想家のリーダーが日本にも必要だ Yes / No

●活発な意見交換
以下は議論の一部抜粋。
・先の大戦とは社会環境が異なるので同じように戦争が起こると思わない
・いや、社会への無関心層が戦争礼賛になる可能性が戦前よりも危ない
・教師には教育現場での民主主義の教育を大いに期待する
・いや、いまの教師は管理されているので政府の立場を代弁してしまう危険性がある
・社会の変革には政治家や思想家のリーダーは必要だと思う
・いや、リーダーに依存するのは効果的なようでむしろ危険だ

●反対運動が注意すべきこと
賛否両論の活発な意見交換となった。私から1点次のような問題提起をした。

たとえば原発、集団的自衛権、TPP、特定秘密の問題について「反対だと思っているが反対運動には参加しない人々」(多数派)から「反対運動」(少数派)が特殊な集団だと見なされる危険性に注意しておく必要がある。しばしば反対運動が「反対ありき」の運動に見えるので「反対運動しない多数派」はとても近づき難い。議論が拒絶されているように見えるからだ。多数派が近づかなければその反対運動は政治に接続しない。民主主義にとって大切な反対意見が無為となってしまう。運動と政治が異なるという点は決定的に重要だ。(賛成であれ反対であれ)民主主義には技術がある。その技術も民主主義の実践的な教育の対象ではないか。

以上の議論は拙著「なぜ少数派に政治が動かされるのか?」(ディスカヴァー携書)もご参照いただきたい。とにかく教育(第3回)も予定している。

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