平智之の活動ブログ

2016年6月

候補者は経済政策をもがいて考え出しているか

2016年6月26日 20:18

NHK世論調査.jpg

今回の参院選で有権者が重視する政策 (NHK調べ、6月17日から3日間の電話調査)

●今回の参院選で有権者に考えて欲しいこと
 今回の参院選で有権者に考えて欲しいことをラジオで語った。ご視聴ください。

平智之の報道ウォッチ【FM79.7MHz京都三条ラジオカフェ】
2016年6月25日放送分『新しい経済政策が必要』


●今回も有権者の関心は「経済」
 選挙が始まると、その時の有権者の関心が調査されるが、今回も「社会保障」「経済政策」という暮らしへの関心が上位を占める。社会保障の財源は経済政策に依存する。すると候補者の経済政策をしっかり見る必要があるが、これが難しい。憲法やTPPのようにYESとNOだけで明確に判断できない。経済政策について候補者の何を見たらいいだろうか。

●新しい経済政策をもがいて考えているか
 欧州の移民問題、米国大統領選、英国EU離脱などはすべて経済問題に直結している。世界がグローバル化と地域化でせめぎ合う複雑で不透明な状況。そもそも確たる経済政策は見出しにくい。しかしだからといって政治家が「難しいので」では済まない。そこで私は候補者自身が「新しい経済政策」をもがいて考えているか?提案しようとしているか?を見たいと思う。憲法や消費税やTPPなどのYESとNOの争点だけではく、難しくても自分の経済政策をわかりやすく有権者に伝えようとしているか。

●これまでの経済政策の限界
 直感だが、ここ10年、15年だけで見ても従来型の経済政策には限界が来ている。銀行経由でお金を撒く金融緩和政策も、政府経由で仕事を出す財政政策も、いずれも期待する効果が出ない。構造改革・規制緩和も地域への利益誘導も、どうも特定企業のメリットばかりでうまくいかない。どの政党でもどの政権でもそうだった。

●政党ではなく候補者個人の資質
 繰り返すが、もはや従来型の金融政策、財政政策、構造改革、規制緩和などの政策やその組み合わせだけで暮らしや経済の安心を生み出すのは難しいだろう。官僚も政治家も研究者も、これまでになかった「新しい経済政策」を発想し、実行していくという構想力と大胆さが必要な時代に、そのような発想や着想をもがいて考え出しているか?提案しようとしているか?そうした点を選挙区の候補者に見たいと思う。もとよりそれは政党による選択ではない。候補者個人の資質のチェックになる。

英国のEU離脱と日本の外交

2016年6月24日 22:25

離脱か残留か.jpg

国民投票後に離脱票と残留票の仕分けをする職員(REUTERS/NEIL HALL)


●一年前に英国EU離脱のラジオ番組
ほぼ一年前の2015年7月11日に英国離脱について自分のラジオ番組で私見を述べた。
ご視聴いただきたい。

平智之の報道ウォッチ【第2回】
『ギリシャの国民投票に見る外交の技術』


●離脱のマトリョーシカ人形
番組の内容(概要)は以下のとおり。
・ギリシャEU緊縮財政の国民投票の内側に英国EU離脱の国民投票がある
・英国EU離脱の国民投票の内側にスコットランド独立の国民投票がある
・いわば離脱・独立のマトリョーシカ人形のような複雑な構造がある
・そもそも外交とはそういうものではないか
・日本人からすれば非常に複雑だが欧州ではごく普通のこと
・しばしば日本人は日中韓の関係を単純に見過ぎのように思う
・アジア和平のためにも複雑な外交こそが日本に必要になる

●欧州のEU離脱と地域独立を志向する動き
先ほど英国離脱が決まるやいなやスコットランド自治政府のNicola Sturgeon首相が英国からの独立を宣言し、さらにEU加盟を示唆したとの報道。アイルランド王国も北アイルランドとの南北統一を目指し、EU加盟を目指すかもしれない。このあと、フランスのマリーヌ・ル・ペン氏率いる国民戦線、ドイツのAfD、あるいは新ローマ市長のビルジニア・ラッジ氏も関与するイタリアの五つ星運動など、EU離脱と地域的な独立を志向する動きがさらに強さを増すだろう。

●現実と理想を両にらみで
これからの日本の外交は、一極に頼ることなく、複雑な多極化(現実主義)が望ましい。しかし多極だからこそ日本の立場と利害を明確(理想主義)にする必要があるはずだ。町内会だって会社だって国だって同じだろう。現実と理想を両にらみするのではないか。


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