平智之の活動ブログ

英国のEU離脱と日本の外交

2016年6月24日 22:25

離脱か残留か.jpg

国民投票後に離脱票と残留票の仕分けをする職員(REUTERS/NEIL HALL)


●一年前に英国EU離脱のラジオ番組
ほぼ一年前の2015年7月11日に英国離脱について自分のラジオ番組で私見を述べた。
ご視聴いただきたい。

平智之の報道ウォッチ【第2回】
『ギリシャの国民投票に見る外交の技術』


●離脱のマトリョーシカ人形
番組の内容(概要)は以下のとおり。
・ギリシャEU緊縮財政の国民投票の内側に英国EU離脱の国民投票がある
・英国EU離脱の国民投票の内側にスコットランド独立の国民投票がある
・いわば離脱・独立のマトリョーシカ人形のような複雑な構造がある
・そもそも外交とはそういうものではないか
・日本人からすれば非常に複雑だが欧州ではごく普通のこと
・しばしば日本人は日中韓の関係を単純に見過ぎのように思う
・アジア和平のためにも複雑な外交こそが日本に必要になる

●欧州のEU離脱と地域独立を志向する動き
先ほど英国離脱が決まるやいなやスコットランド自治政府のNicola Sturgeon首相が英国からの独立を宣言し、さらにEU加盟を示唆したとの報道。アイルランド王国も北アイルランドとの南北統一を目指し、EU加盟を目指すかもしれない。このあと、フランスのマリーヌ・ル・ペン氏率いる国民戦線、ドイツのAfD、あるいは新ローマ市長のビルジニア・ラッジ氏も関与するイタリアの五つ星運動など、EU離脱と地域的な独立を志向する動きがさらに強さを増すだろう。

●現実と理想を両にらみで
これからの日本の外交は、一極に頼ることなく、複雑な多極化(現実主義)が望ましい。しかし多極だからこそ日本の立場と利害を明確(理想主義)にする必要があるはずだ。町内会だって会社だって国だって同じだろう。現実と理想を両にらみするのではないか。


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