平智之の活動ブログ

原発・放射能

「再臨界」・・・最悪のケースを想定するべきです

2011年11月 8日 10:19

保安院はキセノン135の濃度が低いこと、
温度上昇がないことを勘案して、再臨界ではなくウラン以外(キュリウムなど)の自然崩壊だと結論付けました。

濃度が低いというデータの根拠は、
フィルターの付着物の検査結果によります。

先週末に、その検査データを保安院に要求しましたが、本日は回答がありませんでした。

検査結果の数値データを分析するのが、
保安院の監督下にある東電である場合、

そのデータが真正のものであるかどうか、
そして分析結果が適正であるかどうか、
第三者的な機関も関与しなければなりません。

一度失墜した信用を取り戻すには、徹底的な情報公開が必要です。

今回のキセノン検出は再臨界の疑惑として認識されると、重く受け止めなければなりません。

再臨界でないとするならば、再臨界の可能性を完全に反証するのでなければ信頼は得られません。

誰も何が起きているか、見てはいないのです。

シビアアクシデントに対する政府のあるべき態度とは最悪のケースを想定すること。
ワーストシナリオに準備する姿勢を強く求めてまいります。 

なぜ再臨界の可能性を否定するのか?

2011年11月 3日 10:19

半減期9時間の核分裂生成物キセノンが2号機で検出されたとの報道。東電の発表を受けての報道です。

このキセノンは核分裂により生じます。
半減期9時間ですから3.11以前の生成はありえず、直前まで核分裂反応があったことになります。

単発の核分裂(自然崩壊など)もありえるし、
それが連鎖していたら再臨界です。

実は、

3月下旬にも放射性塩素が検出されたと東電が報告し、その後保安院が再検査を求めて「やはりなかった」と訂正したことがありました。保安院から東電に口頭で厳重注意があったそうです。核分裂生成物の検出は間違ってはならないという注意です。(この厳重注意の手続き文書を請求したら口頭なので文書はない、とのことでした)

ですので、今後は「実はなかった」などとは言えないはずで、データのピークの読み間違いなどをチェックして、東電が正直に公表したものと推察します。

核分裂の存在は、"冷温停止状態"を否定するものです。
圧力容器の下部を蒸気の温度である100℃以下にしても、
他の深い場所で断続的に千℃を超える高温が存在するからです。

昨日の報道では、

「自然崩壊であって連鎖反応ではないだろう」
「つまり再臨界じゃなくて単なる核分裂だ」
「新しい事態が起こったわけではない」
「うまく冷やされている」

もはや支離滅裂と言わざるを得ません。
核分裂は、これまで公式に認めてこなかった以上、明らかに新しい事象です。
(実は核分裂の発生は以前から知っていたというならば意味は通りますが、そうだとするとさらに重大な問題に発展します)

今後万一、再臨界で数千℃が生じて
2号地下から大量の放射性物質が飛散、
あるいは地下や海に染み出ても、

「うまく冷やされている」
※圧力容器の下部はずっと上なので

「新しい事態じゃない」
※2号機はもともとなにもわからないので

と言い続けるのでしょうか。

福島のみなさんの気持ちを考えていない!
世界の中で、日本の技術力への敬意を失わせていいのですか?
野田総理に強く訴えます。

メルトダウンの遅すぎた認定

2011年5月29日 21:41

メルトダウンの遅すぎた認定について、
政治の責任を感じざるを得ません。

発災直後の経済産業部門会議で保安院に対して指摘しました。

「メルトダウンしているのではないか?」

民主党の高松和夫議員が、
ご自身のブログで記録してくれていました。

圧力容器下部への溶融も、そこから穴が開いてメルトスルーしていることも、ほぼ推測がついていました。

問題は、

わかっていたのに、その後の国民への説明や、正しい対策の検討などに導けなかったことです。

有志議員のBチームを編成して、
極めてシビアな事態だと警鐘を鳴らし続けたけれども、

"具体的には東電にお任せ"という流れを変えることはできませんでした。

同様に、

私は昨年6月のエネルギー基本計画における原子力依存度の拡大に、
一貫して異を唱えてきました。つまり原子力ルネッサンスへの反対意見です。

基本計画の原子力政策とは正確には、

「低炭素社会づくり行動計画(ゼロ・エミッション電源を2020年で50%以上とする」

「原子力発電所の新増設を2020までに9基、2030年までに、少なくとも14基以上」

です。

「低炭素だから原子力」というのは、
そのリスクから考えてあまりに安直であると何度も発言しました。

※なぜか経済産業政策会議の議事録には記録されていませんが。

※25%目標には今でも賛成です

しかし、何度発言してもそれだけでした。確たる回答もないまま、粛々と基本計画(案)は基本計画になり、
閣議決定(2010/06/18)されていったのです。

もっと強く強く主張すべきでした。

政府でほぼ決まっている路線に対しても一議員として最後の最後までしっかり行動をしていかねばならないと。

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